ペンギンのひとりごと

なんの意味のない文の集まり。

アジカン結成25周年おめでとう

少し前だが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの結成25周年記念サイトが公開された。

www.asiankung-fu.com

 

こんな風に周年を大々的に祝うなんて久々じゃないか?アジカンに対してそう言ったイメージがない。

 

私は結構長いことアジカンのファンだ。

出会いは多くのファンがそうであるように「リライト」(2004年リリース)だ。

当時私はポルノグラフィティが好きで、ポルノが第1期OP曲を務めたアニメ『鋼の錬金術師』を見ていた。で、ハガレンに激ハマりし、人生で初めて漫画を買ったりしていたわけだが、それはまた別のお話。余談だが、ハガレンも今年連載20周年記念ということで、イベントが発表されている。楽しみ!

「リライト」はハガレン第4期OPだった。初めて聴いた時の衝撃は忘れられない。イントロがかっこよすぎだし、OP映像もエルリック兄弟のダークな部分を表現していて、その映像に曲がマッチしすぎていた。

何この曲!?となり、必死で歌っている人の名前を見つけようとクレジットを見たが、とにかく名前が長いし、英語だし、メモる間に画面には次のクレジットが。

そんな感じで何週にもわたり名前を覚えられず、一旦は諦めた。

その数カ月後、めざましTVのエンタメコーナーで「君の街まで」の映像が流れた。

この声!!この雰囲気!!リライトの人たちだ!!!と思ったが、エンタメコーナーの映像なんて一瞬なのでまた正式名称は覚えられなかった。ただ、“あじあんかんふーじぇねれーしょん”という呼び方であるということはわかった。長えな、と思った。

その後確か吉祥寺のBOOKOFFで「フィードバックファイル」というカップリング集を見つけ、買って、本格的に好きになり、今に至る。

「リライト」でアジカンを見つけ出し、17年。まさかここまで続くとは。まさかここまで好きでい続けるとは。

 

アジカンは今でこそ大御所バンドだが、ファンとしては大御所感を感じたことはない。

アジカンに一貫してあるのは「俺たちの音楽も最高だけど、俺たちだけじゃなくてたくさんのいい音楽に触れてくれ!」というスタンスだと思う。その現れが、国内外のアーティストを呼んで開催していたNANO-MUGEN FESだし、対バンに若いアーティストを呼んだりすることだ。

私はそこから当時インディーズで死にかけていたthe chef cooks meを知って、はや8年追いかけている。

メンバーの下村亮介はもう何年もアジカンのサポートをやっていてファンにはお馴染みだ。

 

思えばアジカンを知ってからELLEGARDENoasisを知ってテレビにはあまり映らない音楽たちを知ることになった。友人と音楽の話をずっとしてた中高時代は青春だったなと思う。ここ最近はボーカルのゴッチの影響でHIPHOP要素もあったりアーティストを紹介してくれるのが楽しい。また私の世界が広がっている感覚がある。

ちなみにゴッチはついこの間フジロック絡みで炎上した。Twitterで轟々と燃え盛っていた。ゴッチの炎上はもはやお家芸なので長年のファンである私にはあまりダメージがないが(それはライブのMCで話しているゴッチの言葉を信用しているから)、本人は結構くらってるようだ。

でもこれからも音楽を作り続けてほしい。

アジカンの新曲もゴッチの新曲も素晴らしいので。結局それに尽きる。私の中ではアジカンはやっぱりナンバーワンなのだ。25周年おめでとう。

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鑑賞記録『竜とそばかすの姫』

Filmarksをやっていて、そこでも書いたり書かなかったりだが、映画の鑑賞記録は残して行きたいと思っている。Filmarksはなんとなくなるべくネタバレなしで書きたい派だが、ここではネタバレもありでガンガン書いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、観に行った。細田守最新作『竜とそばかすの姫』

細田守は世界的有名アニメーション監督なわけだが、前作『未来のミライ』はワケワカメ作品だったので今作も疑いながら劇場に足を運んだ。

未来のミライ』は公開当時主人公の男の子くんちゃんがとにかくうるさすぎてストーリーが頭に入ってこない、というレビューで溢れていたがまさにその通りだと思う。今でもそう思う。ただでさえ入ってこないストーリー自体もイマイチよくわかんなかったので、開始30分から終わりまでイライラしながら鑑賞したことを覚えている。

その他の細田作品だと『時をかける少女』『サマーウォーズ』大好き『おおかみこどもの雨と雪』はキライな私です。

 

そんな感じでやや不安を抱えながら観た今作はよかった!期待値低めだったからかもしれないが、ちゃんとストーリーも理解できるし細田作品っぽい清涼感があった。あとはやっぱり中村佳穂!!!

とは言え、途中の美女と野獣オマージュ(オマージュというかそのまんまというか…)やOZの焼き直し感もあり、新鮮さはなかった。

まず、美女と野獣オマージュだが、本当にそのまんますぎる!これでいいんか?

・都市部から離れているお城の立地

・入ったら大きな階段が広がっているお城の内部

・竜が佇み苦しんでいる踊り場(?)

・「ご主人様に叱られる!」と言うお付きの者たち

・主人公の名前がBelle(竜がお城で名前を呼ぶまで気づかなかった私はアホ)

・荒れ果てたお城が煌びやかになる演出(ちなみにディズニーランドに昨年オープンしたアトラクション“美女と野獣の魔法のものがたり”でもこの演出があるが、いたく感動します)

・竜とBelleが踊る!(今考えると15歳くらいの少年と高校生のすずが社交ダンスするわけねーだろ!!)

・ガストンのような見た目のジャスティス野郎。村人かのように城に火をつけに行くジャスティス軍(火をつけるまで一緒じゃん、と今書きながら気づく)

・お城からこっそり帰ってくるマントを被ったBelle

・そのBelleを呼び止め「それは醜い野獣だったか?」とわざわざ聞くジャスティス一味(いや、竜だったか?でよくない?あなたたちは竜を探しているのに何故野獣という言葉が…)

細田守美女と野獣好きなのかな…そのまんま描きたくなるほどに…?とハテナが浮かび、そのまんま描くんじゃ面白くないじゃん…と退屈な一連のシーンだった。そこが残念。あ、これ美女と野獣のオマージュなんじゃね?くらいが楽しいのにさ〜。

 

今回一番楽しみにしていたのは仮想空間Uの描写だ。

予告見ながらOZじゃんwwと言っていたがOZだった。OZは『サマーウォーズ』に出てくる仮想空間のこと。違ったところとしては、OZはもっとインフラに密接していてOZを荒らされたばかりに現実世界でも信号が止まって事故多発みたいなシーンがあったが、Uはそこまで現実とは繋がっていなさそうだった。あくまで若い子に人気でインスタやTikTok的な立ち位置っぽかった。あとは、OZは背景が白ベースだったが、Uはオレンジだったり群青だったり、時間に沿った描写になっていたように思う。あとはビルがいっぱいで現実の都市部のようにも見えた。

そんな感じで違うところもあったが、コメントが吹き出しで表示されて画面いっぱいに出てきたり、いろんな言語で表示されたりという点はOZと変わらない。アバターの雰囲気もOZだった。まあ同じ監督だからそりゃそうだろという考えもあるが。

サマーウォーズ』ファンなのでOZのような仮想空間を再び細田監督が描いたことには興奮するものの、上記の通り目新しさはないのだ。まあ、U楽しそうだけど結局リアルと変わらんよな、と思ったり。最終的にBelleが素顔のすずになって歌う演出はそういうことを伝えたいのかなとも思ったり。

主人公すず/Belleの声には中村佳穂。終始中村佳穂の力強い歌声が聴けて満足度は高め。

中村佳穂と言ったら「きっとね!」の印象が強い。いい曲だわ〜。

https://www.youtube.com/watch?v=DGmQRSUuKFY

主要キャラクターの声は俳優とアーティストで固められてたけど、どのキャストも違和感なく心地よかった。忍くんCV成田凌かっこよかったし、ヒロちゃんCV幾多りらはすげ〜〜才能しかないじゃんikuraちゃんと思いました。

時かけっぽい爽やかさとサマーウォーズ美女と野獣が混ざり合った今作。色々書いたけど私は結構好きだし、夏にいいな!軽く背中を押されてちょっと元気になるような作品でした。映画館で観るべし!!

クラクションが鳴らせない

通勤中車を運転してたら、突然目の前にランニングシャツを着たおじさんが現れた。

慌てて急ブレーキを踏んで難を逃れる。

いや、危なくない?現場はカーブだったから、ランニングしてて大回りになったんだろなと予想がついたけど、危なくない??

アブナイおじさんを横目に通り過ぎながら、ふと私はこういう時クラクションを鳴らせないなあと思った。

鳴らされたことは何回かある。でも鳴らしたことはほぼない。青信号に変わったのに前の車が動かなくてもなかなかクラクションを鳴らせない。どきどきする。クラクションの上に手を持ってくまではする。

一方、鳴らされるとどきどきを通り越して激しい動悸になり、その後の移動がすごく怖くなる。

ラクションを鳴らすって感情が大きくなったことの表れだから怖いのかも。つまり私は感情を表すことが怖いのか?もしくは嫌なのか?

すぐにクラクションを鳴らすような人間にはこれからもならないぞ、と思いつつ、鳴らすべき時にも鳴らせないのもどうなのか、と思案してたら職場に着いたのだった。

珈琲を淹れるということ

いつだったかのオンライン英会話で「とにかく疲れている。リフレッシュしたい。ONとOFFの切り替えができねえ。」みたいなことを死にそうな顔で溢したところ、「僕は珈琲を淹れることで切り替えてるよ!」と言われた。へえ〜珈琲ですか、いいですねえ。とか返しながら心の中では「そんなことで切り替えられるなら切り替えてるんだわ!!」と思っていた。

 

私は珈琲が好きだ。自分でドリップするし、粉じゃなくて豆で買ってちゃんと自分で電動ミルで挽いてる。

色々器具を揃え、珈琲特集の雑誌を買い、それなりの知識があるはずなのだが正しいドリップのやり方がよくわからない。わかることはとりあえず30秒蒸す、ということだけだ。

世の中にはなかなかに珈琲好きに溢れており、友人にも同僚にもドリップについて語らせたらそれなりの文量で返してくる人たちがいる。そうなった時は終わりだ。なにせ私は30秒蒸らすことしか知らないのだから。

思えば自分はこういうことが多すぎる。大学で勉強したはずの映画の歴史、理論、高校でやってたギター、エフェクターについて。どれも珈琲と同じくらいの知識量しかない。勉強したはずなのに。あと観た映画の内容もすぐ忘れる。

何故だろうか。

多分世の中のありとあらゆるモノへの興味が多すぎるのだ。と、同時に絶望的に興味がない瞬間がある。これらが基本的に私の中で同居しているので、何も落とし込めないままなのだ。多分だけど。

要はキャパが小さいわけなのだが、そのミジンコキャパにとんでもない仕事量が舞い込んきた。今日やっと落ちつかせることができ、一人家で珈琲を入れた。

なんだあ。英会話の先生と一緒だわあ。珈琲を淹れることで落ち着く気がするのは何故だろう。正直淹れてる時匂いもわからんし、適当に淹れるからめっちゃ濃い色の薄い珈琲ができるけど、リセットされる気がする。何故だろうね。

 

文章を書くということ

一月いっぱいで店仕舞いをしたいきつけの居酒屋についてInstagramでなかなかの長文でポストした。

ぐっと来たよ。と、何人かが褒めてくれた。居酒屋とは全く関係のない人たちからだ。

あれ?と思った。

自分の肯定感ポイントが貯まった音がした。

 

Filmarksをやっている。

ここ数年はポストする度にいいねがまあまあつく。

文章を書くことは私を生かすことなのかも、と大げさに思う。

このブログを開設した時は意気揚々と書くぞ!と思っていたけど、気づいたら初記事から2年あまりが経過していた。

そんなもんだよね〜。とりあえず書きたい時に書こう。あくまでも自分のためです。

思いわずらうことなく愉しく生きたい

こんにちは。ペンギンです。

ペンギンが好きなのでペンギンです。

 

最近になって「言葉」に興味を持ち出した。

 

と言っても、振り返ってみれば言葉から離れていた人生でもない。

小学生の頃から毎日欠かさず日記をつけ、中学生に上がってからは、映画のレビューをB5ノートにまとめていたし、親の目を盗んでCURURUというブログコミュニティで毎日ブログを書いていた。

学校の友達には同じようにCURURUで趣味を垂れ流していた友人一人を除いて、誰にも言っていなかった。

 

CURURUがサービスを終了した時は高校2年生か3年生。非常にショックだった。

当時はmixiが流行りだし、クラスのイケイケギャルグループもみんなギャル文字でブログを書いていた。

mixiには表向きの、つまりクラスの友人向けの記事を書き、CURURUでは自分の好きな音楽やとりとめのない考えを綴っていた私は、CURURUサービス終了と共に思いを綴る場を失った。

大学入学後、mixiはすぐに飽きられた。私は文章を書かないまま大学を卒業した。

 

現在社会人4年目26歳。転職して半年。

1年前に色々なライターをtwitterでフォローしてから、人の書いた文章を読む機会が増えた。

8年間ほど凝り固まっていた頭から言葉が溢れ出す感覚がある(ような気がする)。

 

 

久方ぶりのブログ、楽しみます。

タイトルは江國香織さんの『思いわずらうことなく愉しく生きよ』より。私のバイブル。

 

思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

思いわずらうことなく愉しく生きよ (光文社文庫)

 

 

よろしくお願いします。